台湾・高雄の代表的な観光スポット「龍虎塔(りゅうことう)」。
湖に映える二つの塔と、龍と虎の巨大な口が出迎える迫力ある姿は、旅雑誌やSNSで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
ただ「どんな歴史があるの?」「どうやって行けばいい?」「実際に訪れるとどんな雰囲気なの?」といった疑問を抱く方も多いはずです。
この記事は、高雄旅行を計画する際の事前調査メモとしてまとめたものです。
アクセス方法や歴史的背景、参拝の作法、撮影スポットなど、訪れる前に知っておくと便利な情報を整理しました。
これから高雄へ行く予定の方が旅程を組む際に役立ち、現地での過ごし方をイメージできる内容になっています。
また、実際に現地を訪れた後には「行ってみてどうだったか」「調べていた情報と体験の違い」といったリアルな感想も追記していく予定です。
事前調査と実体験の両面から、龍虎塔の魅力を深掘りできる記事にしていきたいと思います。

以前高雄旅行に行ったときには残念ながら開いていませんでした。
そのため、次回の高雄旅行に備えて事前調査してみました。
実際に行った後に「こうだったよ」ということを追記していきたいと思います。
龍虎塔の基本情報
龍虎塔について調べている方、もう現地に着いてしまっている方のどちらの方にも役立つような「サクッとわかる」ようにまとめてみました。
ここは、高雄の蓮池潭を代表する観光名所「龍虎塔」。
1976年に建立された高さ7層の双塔で、鮮やかな黄色の壁に赤い柱、オレンジ色の瓦が特徴です。
湖畔に映えるその姿は、遠くからでもすぐにわかるほど存在感があります。
塔へ向かうには、魔除けの意味を持つジグザグの「九曲橋」を渡ります。
橋を抜けた先には巨大な龍と虎の像が待ち構えており、参拝は龍の口から入り、虎の口から出るのが基本。
この順路を守ることで、悪運を払い、福を呼び込むと伝えられています。
内部に入ると、龍塔には二十四孝や地獄の裁判を描いた壁画、虎塔には十二賢士や三十六官将の図が並んでいます。
螺旋階段を上って上層へ進めば、蓮池潭と周囲の寺廟を一望できる展望スポットが広がり、撮影にもおすすめです。
観光の目安時間は、外観だけなら30分ほど。
展望までじっくり登るなら45分程度を想定してください。
外観は24時間自由に見学可能ですが、内部は朝6時から夕方5時30分まで開放されています。
入場料は無料なので、気軽に立ち寄れるのも魅力です。
ひとり旅で訪れても安心して楽しめるスポットです。
龍と虎に迎えられながら、湖畔の風を感じつつ歩けば、ガイドブック以上に深い体験ができるはずです。
情報をサクッと押さえておきたい方はこちらの表をチェックしてみてください。
項目 | 内容 |
---|---|
建立年 | 1976年 |
場所 | 台湾・高雄市 左営区 蓮池潭湖畔 |
建立の由来 | 慈済宮の神・保生大帝のお告げによるもの |
構造・外観 | 高さ7層の双塔、黄色の壁・赤い柱・オレンジ色の瓦、九曲橋を渡って入場 |
内部の見どころ | 龍塔:二十四孝図・地獄裁判図 虎塔:十二賢士図・三十六官将図 |
参拝ルート | 龍の口から入り、虎の口から出ることで悪運を払い福を招く |
展望 | 螺旋階段で上層へ → 蓮池潭や周辺寺廟を一望できる展望スポット |
所要時間 | サクッと見学:30分程度 展望までじっくり:45分程度 |
開放時間 | 外観:24時間自由見学 内部:6:00〜17:30 |
入場料 | 無料 |
歴史と建立の背景
龍虎塔は、1976年に高雄市左営の蓮池潭湖畔に建てられました。建立のきっかけは、湖畔にある慈済宮に祀られている医療の神「保生大帝(ほうせいだいてい)」のお告げだったと伝えられています。以来、地元の信仰の象徴として多くの参拝者を集めてきました。
塔は七層構造になっており、これは「七級浮屠(しちきゅうふとう)」と呼ばれる仏教建築の考え方に由来しています。大乗仏教では七層の塔を建てること自体に大きな功徳があるとされており、その思想が設計に反映されています。
また、1977年に高雄を襲った大型台風「サイロマ」にもこの塔は無傷で耐えたことから、地域を守る象徴としての信仰がさらに強まりました。風水の観点からは、かつて存在した「永清塔」がもたらしたバランスの乱れを補うために建てられたという説もあります。宗教的な意味合いだけでなく、自然や風水とのつながりも龍虎塔の歴史を語る上で欠かせない要素となっています。
建築と内部の見どころ
龍虎塔は、それぞれが高さ7層(約30mもあるそうです)、12角形の構造を持つ双塔です。
外観は黄色の壁に赤い柱、そしてオレンジ色の瓦が組み合わされ、南国の空に映える鮮やかな色彩が特徴となっています。遠くからでもその存在感は際立ち、湖畔に立つランドマークとして親しまれています。
塔の内部は螺旋階段になっており、上層へと進むごとに少しずつ景色が広がっていきます。
5階、あるいは7階の展望フロアにたどり着けば、蓮池潭の湖面と周囲に点在する寺廟群を一望でき、絶好の撮影スポットとなります。
壁画にも注目してみましょう。
龍塔の内部には「二十四孝」を描いた図や、閻魔大王による裁判の場面が並び、人生の教訓や道徳を伝えています。
一方の虎塔には「十二賢士」や「三十六官将図」といった宗教的な題材が描かれており、塔ごとに異なる世界観を味わえます。
そして、この塔へと続くアプローチは「九曲橋」と呼ばれるジグザグの橋。
まっすぐではなく曲がりながら進む構造には、悪霊が直線的に進めないようにという魔除けの意味が込められています。
橋を渡り切り、巨大な龍と虎の口に吸い込まれるように入っていく体験は、この場所ならではの醍醐味です。
参拝ルートとご利益(ひとり旅 × ガイド風ナレーション)
龍虎塔の参拝には、ちょっとしたルールがあります。
まずは巨大な龍の口から塔の内部へ入りましょう。龍は「吉」を象徴し、その口から入ることで善いものを取り込むとされています。
塔の中では、壁画を眺めたり、螺旋階段を上って展望フロアに向かったりしながら、少しずつ巡り進めていきます。
上層から眺める蓮池潭と周囲の景観は、まるでご褒美のように美しく、一人旅でも心に残る時間になるはずです。
最後は虎の口から外へ。虎は「凶」を象徴し、その口から出ることで悪いものを体から追い出すと信じられています。
「龍口入・虎口出」――この流れを体験することで、善を取り入れ、悪を祓うことができると言われています。
地元では開運や厄除けのパワースポットとして人気で、観光客だけでなく信仰を持つ人々も訪れる場所です。
一人で歩いていても、この順路をたどれば、心がすっと整えられるような感覚を味わえるでしょう。
アクセス方法
龍虎塔へは鉄道や地下鉄を利用すると便利です。
まず、台鉄・高鉄の新左営駅からは徒歩で約20分。日差しが強い日は少し歩くのが大変ですが、タクシーなら約5分で到着できます。スーツケースを持っている場合や暑い時期にはタクシー利用がおすすめです。
もう一つのルートは、MRT 生態園區駅からアクセスする方法。駅を出て紅35番のバスに乗り、「蓮池潭」バス停で下車すると、そこから徒歩1分で龍虎塔の入口に着きます。バスを使うとスムーズに移動できるので、公共交通を活用したい方はこちらが便利です。
周辺は湖畔を散策しながら歩けるので、時間に余裕があれば徒歩でのんびりアクセスするのも楽しみのひとつです。
その他のアクセス手段
公共交通やタクシー以外にも、龍虎塔へ行く方法はいくつかあります。
- バス利用
龍虎塔へは紅35番以外にも、紅51番や301番のバスでもアクセス可能です。路線によって停留所が異なるので、事前に時刻表や停留所を確認しておくと安心です。 - 自転車利用
高雄市内では YouBike や C-Bike などのシェアサイクルが充実しています。新左営駅から湖畔まで自転車で移動すれば、約10〜15分ほどで到着。蓮池潭の周囲はサイクリングロードが整備されているので、そのまま湖畔を一周して観光するのもおすすめです。 - 徒歩移動
駅からはおよそ2.5〜3kmの距離で、徒歩だと30〜40分ほど。炎天下では体力を消耗しやすいため、水分補給や日焼け対策は必須です。時間に余裕がある方は、街の雰囲気を感じながらのんびり歩いてみるのも良いでしょう。
所要時間の目安
龍虎塔の観光にかかる時間は、どこまで巡るかによって大きく変わります。
- 龍虎塔のみを見学する場合
塔の内部に入り、螺旋階段を上って展望を楽しむ程度であれば、30〜45分ほどで十分です。短時間で訪れる旅程でも立ち寄りやすいスポットです。 - 蓮池潭周辺も合わせて散策する場合
春秋閣や孔子廟など、湖畔に点在する寺廟をあわせて見て回るなら、約2時間が目安。湖畔を歩きながらゆっくり景色を楽しむのにちょうど良い時間です。 - グルメやカフェも楽しむ場合
蓮池潭の周辺には、湖畔のカフェやローカルグルメのお店もあります。そうした立ち寄りスポットも組み込むなら、半日から1日かけて巡るプランがおすすめです。観光と食事を一緒に楽しむことで、より充実した時間を過ごせます。
撮影スポットとおすすめ時間帯
龍虎塔はフォトジェニックなスポットとしても人気で、時間帯によってまったく違った表情を見せてくれます。
- 定番の撮影スポット
一番人気は、入口の「九曲橋」から塔を正面に収める構図。湖面と塔を一緒に撮ることができ、龍と虎の口の迫力もバランスよく写せます。 - 朝の時間帯
朝のやわらかな光は写真が撮りやすく、観光客も比較的少ないので、落ち着いて撮影できるのが魅力です。 - 夕方の時間帯
太陽が傾くにつれて、塔全体が黄金色に染まり、湖面に映るシルエットが幻想的な雰囲気を演出します。旅のハイライトになる一枚が狙える時間帯です。 - 夜の時間帯
日が暮れるとライトアップされ、塔の光が湖面に映り込みます。昼間とは一変して、幻想的でフォトジェニックな雰囲気に包まれるので、夜の散策もおすすめです。
周辺の見どころ
龍虎塔の周辺には、見逃せないスポットが点在しています。湖畔を散策しながら立ち寄れば、観光の楽しみが一層広がります。
まず訪れたいのは、龍に乗った観音菩薩像が目印の春秋閣。蓮池潭を象徴する存在のひとつで、龍虎塔とあわせて写真に収める人も多い人気スポットです。
湖の北側にある孔子廟は、学問の神・孔子を祀る荘厳な廟で、中国古典建築の美しさが堪能できます。静かな雰囲気に包まれており、観光客がひと休みするのにもぴったりです。
また、湖畔には高さ72メートルを誇る北極玄天上帝像がそびえ立っています。巨大な神像は圧倒的な存在感を放ち、蓮池潭のランドマーク的存在となっています。
龍虎塔の建立とも深く関係している慈済宮も見どころのひとつです。保生大帝を祀るこの廟は、地元の信仰を集める重要な拠点であり、龍虎塔の歴史を知る上でも欠かせません。
観光の合間には、湖畔のカフェ「PAMMA Coffee」や、地元グルメを楽しめる食堂に立ち寄るのもおすすめ。のんびりとした時間を過ごしながら、旅の疲れを癒せます。
スポット名 | 特徴 |
---|---|
春秋閣 | 龍に乗った観音菩薩像が目印。蓮池潭を象徴する名所 |
孔子廟 | 学問の神・孔子を祀る荘厳な廟。中国古典建築が美しい |
北極玄天上帝像 | 高さ72mの巨大像。蓮池潭のランドマーク的存在 |
慈済宮 | 保生大帝を祀る廟。龍虎塔建立の由来にも関わる |
PAMMA Coffee など | 湖畔カフェやローカルグルメでひと休みできるスポット |
観光の注意点
龍虎塔を訪れる際には、いくつか気をつけたいポイントがあります。
まず、塔の内部は螺旋階段になっており、その数は100段以上。急な箇所もあるため、体力に自信のない方は無理をせず、途中で引き返す判断も大切です。
また、夏場は炎天下で日陰が少なく、湖畔を歩くだけでも体力を奪われます。帽子や日焼け止め、飲料水を準備して熱中症対策をしておきましょう。
観光シーズンや旧正月などは特に混雑します。人混みを避けたい場合は、早朝の訪問がおすすめです。静かな雰囲気の中で参拝や写真撮影を楽しめます。
入場は基本的に無料で、外観は24時間いつでも見学できます。ただし、内部の公開時間は朝8時から夕方17時頃まで。季節や工事状況によって変動することもあるため、訪れる前に最新の情報を確認しておくと安心です。
参考にしたサイト一覧(事前調査)
事前調査で参考にしたサイトを載せておきます。
出典の種類 | サイト名/記事タイトル |
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観光情報サイト | 台北ナビ|龍虎塔 |
旅行メディア | NEWT|台湾・高雄 龍虎塔 |
公式観光局 | 高雄市政府観光局|龍虎塔 |
公式観光局 | 台湾観光局(日本語)|龍虎塔 |
旅行ニュース | WebTravel.jp|台湾 高雄 龍虎塔ニュース |
旅行会社ガイド | 阪急交通社|台湾・高雄ガイド 龍虎塔 |
個人ブログ | Ameblo(ryocolatesundae)|高雄・龍虎塔体験記 |
旅行業界ニュース | OTOAニュース|台湾・高雄 龍虎塔 |
旅行記共有 | 4travel 旅行記|龍虎塔 |
旅行ガイド | 地球の歩き方|龍虎塔 |
個人ブログ | 女ひとり旅ブログ|龍虎塔 |
観光ポータル | Taiwan-Taipei.net|龍虎塔 |
観光メディア | motto! 台湾旅情報|蓮池潭と龍虎塔 |
情報サイト | 台湾Wi-Fi.com|蓮池潭と龍虎塔 |
個人ブログ | petit-tw|高雄・龍虎塔 |
個人記事 | note(banana_in_tw)|龍虎塔 |
アクセス情報 | Rome2Rio|新左営駅→龍虎塔 |
観光ブログ | Tabijozu|高雄 蓮池潭・龍虎塔 |
ホテル公式 | JOHO Hotel|龍虎塔観光案内 |
観光解説サイト | Guide-Taiwan|龍虎塔 |
旅行ブログ | Trippers|高雄 龍虎塔 |
Google検索 | Google検索|龍虎塔 歴史 |
個人ブログ | Rie Asian Life|龍虎塔 |
個人ブログ | Xilin Blog|高雄・蓮池潭と龍虎塔 |
個人ブログ | lade.jp 旅行日記|龍虎塔 |
まとめ
龍虎塔は、高雄を代表する観光名所であり、歴史・文化・宗教・撮影映えのすべてを楽しめるスポットです。
1976年の建立以来、地域を守るシンボルとして人々に親しまれ、現在では観光客にとっても欠かせない名所となっています。
「龍の口から入り、虎の口から出る」という縁起の良い参拝ルートは、訪れる人に特別な体験を与えてくれます。塔の上層から見下ろす蓮池潭の眺め、そして湖畔に点在する寺廟や巨大像と合わせて巡れば、高雄観光のハイライトになること間違いありません。
アクセスも比較的便利で、所要時間や見どころを調整すれば、短時間の立ち寄りから半日〜1日観光まで幅広くプランに組み込めます。撮影スポットとしても魅力があり、時間帯によって異なる景色を楽しめるのもポイントです。
次回の台湾旅行で高雄を訪れるなら、ぜひ龍虎塔を行き先に加えてみてください。
歴史と信仰に彩られた建築を巡りながら、心に残るひとときを体験できるはずです。
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